ということでおいしいと言われている店を調べて、お腹弾けそうになりながらとにかく小籠包食べまくってきたので、今回行ったお店を私の好みでランキングにした。
上海はお店の入れ替わりが早いらしく、調べて行ってもないことがあったりして、何回かミスったのが残念。色んなことがうまくいってればあと2軒は食べられたなー。
1位:鼎泰豊(陸家嘴)
言わずと知れた台湾の名店。他とは一線を画するおいしさ。皮の薄さ、餡の味、サービス、どれを取っても一番良かった。
豚肉小籠包 見ただけで他より格段に皮が薄いことが分かる |
上海では生姜がついてくるお店はほとんどなくて 別に頼むか、ないかだった やっぱり小籠包には生姜があると味がしまってすごくおいしくなると思うんだけど |
2位:鼎泰豊(新天地)
2位も鼎泰豊。この前に食べたのが(最下位にした)緑波廊のテイクアウトで、このまま日本には帰れない!と思って、帰国直前にもう一度鼎泰豊へ。
新天地店を2位にしたのは、陸家嘴店のほうがサービスの質がよかったから。新天地店の店員さん、店員のサービスレベルのアンケートを差し出すときになったら急ににこにこして親切になった。出てくるのもちょっと遅くてあつあつより一瞬冷めてるような気がした。でも、他の店に比べるとちゃんと教育されてるし、それを理由に避けるほどではないです。
ターサイの炒め |
3位:佳家湯包(人民公園)
皮が薄いと書いてあったので楽しみにしていた小籠包屋さん。実際薄かったし、味もかなりおいしかった。
その日はもう売り切れたのか、行った時に切れてたのか分からなかったけど、豚肉の小籠包はないと言われて、蟹味噌小籠包を注文。ここは生姜がちゃんとメニューにあったので注文。
庶民的な店だけど、皮が薄かったり生姜があったり、上海風というより台湾風なのかもしれない。
おいしかったからこそオーソドックスな豚肉の小籠包食べたかったなあ。
ひっきりなしにお客さんが来ていた |
蟹味噌小籠包 台湾ではこのタイプの中敷は見たことない 発祥の地だからこそ昔ながらのやり方が残っているのかも |
4位:手づくり
詳細は「小籠包発祥の地 上海で小籠包作りを学ぶ」に書いたけど、自分で作った小籠包。確実にバイアスかかってるけどそれでもいい、おいしかった。
5位:南翔1900(陸家嘴)
着いてまず食べたのが南翔1900。この店名は、小籠包発祥の地名と年代を組み合わせたものと思われる。小籠包の味は平均より上、という感じ。
2時頃だったのにお店は混んでいて期待したけど、意外とみんな小籠包じゃないもの食べてた。
蟹味噌小籠包 |
豚肉小籠包 |
6位:豊裕(陜西南路)
有名チェーン店。行くつもりじゃなかったけど通りかかって、この後有名な焼き小籠包屋さん「小楊生煎」に行く予定だったので、比較のため食べてみた。
ホテルのそばに朝から混んでる焼き小籠包焼いてる店あるな、と思ってたらそこもよく見たら豊裕だった。ほんとに人気みたい。
焼き小籠包は日本で1回だけ食べたことあって、別にとりたてておいしいもんでもないな、という印象だった。でも日本で食べたものよりずっとおいしかった。
小籠包とはまったくの別物。不思議なことに焼き餃子とも違う。
皮はカリカリしていて、小籠包らしくちゃんと中からスープが出てくる。けっこう味も油も濃くて、ごはんとして食べるというより、おやつとして食べたいなと思った。
皮のカリカリ感がクセになって、そのときはそうでもなかったけど、後からまた食べたくなった。
7位:吾介小籠館(南翔)
上海の中でも南翔にあったお店が発祥と言われている小籠包なので、南翔でおいしいと言われているお店を厳選に厳選を重ねて選んだお店。
なのだけどあんまり味の記憶がない・・・ソースがまさにポン酢だったっていうのは覚えてるんだけど。なんかごく普通だったような。
南翔ではここ1軒でしか食べられなかったのがとても心残り。
8位:泰康湯包館(人民公園)
ここは肉まんのような巨大小籠包(小籠包とは呼ばないのかもしれない)が有名なお店。中身は蟹味噌味のみ。
中身のスープがメイン。餡は入っていない。スープはすごくおいしかったけど、皮はただ包むために存在していて、中身との一体感がなかったのが残念だった。
写真が下手すぎるけど、 肉まんくらい大きくて、 貴人台のようなものに乗っている |
蓮華と比べると大きいのが分かる |
9位:小楊生煎(人民公園)
豊裕と並んで有名な焼き小籠包のチェーン店。ガイドブックでは豊裕よりも人気があるような扱いだったけど、個人的には豊裕のほうが好きだった。豊裕よりもさらに味と油が濃かった一方、カリカリが足りなかったような気がする。たまたま焼きたてじゃなかったのかな。
10位:南翔饅頭店(豫園)
このお店の元になったお店が南翔で小籠包を発明したと言われていて、一大観光地の中にあるだけに、1階のテイクアウトは一日中行列ができている。
けど立地と発祥の店というのでなければ、とりたてておいしいっていうわけではなかった。
ワゴンに乗せて順々に配っていくから、来た時にやや冷めていた。小籠包はあつあつがおいしいのに。
このお店のものだけじゃないけど、 スープを飲む小籠包 泰康小籠館のパクリなのかな スープはおいしいが量もそれほど入ってないし、 皮はとても分厚くておいしいものではない ガイドブックには皮は食べないと書いてあったけど 向かいに座った上海人親子は食べていた |
11位:緑波廊(豫園)
食べたかった小籠包屋さんが閉店してしまったのか見つけられなくて、それでも小籠包が食べたかったので買った。多分緑波廊という老舗のレストランのテイクアウト。
テイクアウトだから仕方ないのかもしれないけど、作り置きだしくっついちゃってるし、絞ってる部分は厚すぎて硬いし、全然ダメだった。
小籠包は上海で生まれて台湾で完成したのかもしれない。
上海の小籠包は皮が厚いというのはもともと分かっていたけど、やはり皮の薄さは小籠包のおいしさを大きく左右すると思う。台湾のおいしい店は皮が薄いのが絶対条件で、加えて餡がどれだけおいしいかというのがポイントだけど、上海はまだまだ皮の厚さで勝負しているレベルだと感じた。
台湾では鼎泰豊に勝るとも劣らないお店がいくつかあるけど、上海で(私が行った中で)は鼎泰豊が圧勝でしたね。
その代わり、厳密に言うと「小籠包」ではないんだと思うけど、色んな種類があってそれはおもしろかったです。