昨日掛川まで歩くつもりで掛川にホテルを取っていたが、金谷までしか進まなかったので、掛川から金谷まで電車で戻ってのスタート。おかげでホテルに荷物を預けることができ、荷物がないだけでだいぶん楽になった。
最短経路だと1号線を進む道だったけど、幹線道路を避けるルートを選んだら、久々の山道になった。しかも少し進むと東海道に突き当たり、石畳が残っていた。箱根がなつかしい。
JR菊川駅はもっと海に近い場所にあるけど、宿場町だった頃の菊川はこの辺りが中心だったんだろうか。
やっぱり東海道は風情があるなあと思いながら歩いていたらいつのまにかやたら急な上り坂にさしかかっていた。
久々の峠である。
はあはあ言いながら久延寺まで辿り着いたところで地元のおばあさんに話しかけられ、ここが中山峠のてっぺんで、ここからは下り坂になることを教えてもらった。やはり東海道だと他にも人が歩いていたりするし、歩いていることがすんなりと受け入れられている。
この後も車で通りすがったおじいさんがこの辺りのパンフレットをくれたりした。東海道としてだけじゃなくハイキングコースとしても整備されているようだった。
この辺りからやたら茶畑が増えて、とうとう大地に「茶」の文字が刻まれ始めた。もしかしてここがかの有名な牧之原台地なんだろうか。
峠を下り切ると掛川まではほんの少しで、予定通りお昼頃到着。
1号線と比べると地図での表示が心許なくてほんとに通れる道なのかな、、とやや不安に思いながら選んだルートだったけど、思いがけず東海道だったし、アップダウンはつらかったものの結果として大変楽しい道のりだった。
お昼ごはんは掛川城のそばの駄菓子屋さんすいのやで静岡おでんと焼きそば。一人400円。安い。
城門のわきの駄菓子屋さん |
おでん一皿 |
焼きそば |
午後は午前とは一転して新幹線の線路のそばを淡々と進むルート。景色としてのおもしろみはないけど、町に近いと、人の営みというか、町の成り立ちとか企業の工場の立地とかが見えてそれはそれでおもしろい。
お伊勢参りは私がGoogle Mapsを見て道案内していることが多いが、しばしば道なき道を指示される。私有地じゃないの大丈夫…?というような路地も通ったし、30センチくらいの幅でしか舗装されてない道も通った。
pockyさんなんかは即座に疑問を抱き「ここ行くんですか?」とか言うのだけど、私は「Google先生が言うのだからこのルートがベストに違いない」と盲信して進む。
こうして「ヒトが徒歩で通れる道だ」という実績を作ってしまい後進の皆様に迷惑をかけてしまっているかもしれないし、もしかしたらGoogle先生はヒトが歩ける道かどうかを確かめるためにロイヤルティの高い私に対して敢えて障害の多いルートを示しているのかもしれないという自己犠牲の気持ちすら芽生えてくる。巡礼の道っぽい。
Google Mapsも便利だけど、スペインのカミーノで地面に黄色い矢印書いてくれてるの、あれは本当に便利だな、と改めて思う。
2日目は26.8kmを歩きさすがにへとへとだったけど、ペースとしては順調で、3時頃袋井駅にゴール。
晩ごはんは老舗の八百徳でうなぎ。
浜松のうなぎはレベル高かった。浜松と言えばうなぎと言われるだけのことはあった。