引き続き東海道に沿ったルートを歩く。
磐田や浜松では、「昭和通り」とか「中央通り」とか書いてあるのと同じノリで、「東海道」と書いてあるのをよく見かけて、それが今の東海道なのか旧東海道と同じ道なのかは分からないが、とにかくこの辺りの人にとって東海道は身近なんだろうなと思った。
東海道と旧東海道が交錯する |
磐田市に入るといたるところにジュビロ感を感じるようになった。掛川までは堂々とベルマーレの黄緑のユニで歩いていたpockyさんも、ここに来て上着を羽織っていた。
昨日調べたときは何もしなくてもヤマハスタジアムのそばを通るルートが示されていたような気がしたが、気がつくと遠目にヤマハスタジアムを望むルートを取っていた。残念。
そろそろお昼ですねーどうしましょうかー?という話題になった頃、pockyさんがスマホで何かをやたら熱心に調べていると思ったら、まさかの第2回さわやか案を提出してきた。しかも比較的近くにあるらしい。さすが県内に29店舗あるだけのことはある。
反対する理由もなく満場一致で決定。時間的にも余裕があったので多少の遠回りはかまわないと思っていたが、ほぼ経路沿いだった。さすが県内に29店舗あるだけのことはある。
11時半の開店時間ちょうどに着いたがすでに待ち合いには人がいて少し待って案内された。一昨日はそこまでお腹が空いてなくて夜だったこともあり手作りハンバーグ170gにしたが、今回は思い切ってげんこつハンバーグ250gにした。
げんこつおいしい。分厚い肉の中心が超レアで、生肉好きとしてはたまらない。250gの大きさもぺろりと食べられてしまい、「250gも食べられるかしら〜?」とか心配していたかわいこぶりっこが恥ずかしいくらいだった。
玉ねぎソースとデミグラスソースも両方試したが、玉ねぎ一択だなと感じた(これに関してはお店の人も「玉ねぎがおすすめです」と即答していた)のでげんこつの玉ねぎソースが正解なのだ。
そういえば初日にお昼ごはんを食べに入った店に「げんこつかき揚げ」というのがあって、なんだろうと思っていたが、もしかしてサイズがちょっと大きめのかき揚げだよということなのだろうか。静岡県民にはげんこつと言えば普通より一回り大きいというコンセンサスがあるのかもしれない。
昼過ぎに、あばれ天竜と言われた天竜川を渡る。今は穏やか。さすがに江戸時代には橋が架けられていなかった川を二つも越えると、いよいよ西側の文化の色が濃くなってきた。
天竜川を越えると本日のゴール、浜松市に入った。なんとここが東海道の真ん中らしく、そこから中ノ町という名前が付けられたらしい。年季が入って読み取ることも難しい道路元標が立てられていた。
東海道ってここでやっと半分なのかという感じもするし、終わりが見えてきて寂しいような気もする(東海道を歩いてるわけではないので全然半分ではないのだけど)。いずれにしろ品川を歩き出したときはまさかこんなところまで歩いてくることになるとは思ってもみなかった。
順調に歩き進めて、2時頃浜松駅にゴール。約23キロの距離だったがいいペースで最後まで歩けた。
いつの間にか絶対王者と思われた宇都宮と餃子消費量を争うようになった浜松なので、最後に餃子を食べて帰ることに。浜松餃子というのは、キャベツを多く使ってさっぱりと甘みのある餃子で、中心にモヤシが盛ってあるのが特徴なのだそうです。
さっぱりしているからするする食べられてしまって、3時間ほどまえに250gのげんこつハンバーグを食べたばかりだというのに、10個があっという間だった。歩いたあとの餃子とビール、最高。
新幹線に乗るまで少し時間があったので、浜松城へ。徳川家康が三方ヶ原の戦いで逃げ帰った城で、石垣が立派。
次回からは付かず離れずだった東海道をいよいよ離れ、伊良湖岬の方へ向かう。