2015年11月19日木曜日

鴨川シーワールドの「大人のナイトステイ」でまた海の生き物に詳しくなってしまった

「大人のナイトステイ」はまだ今年の4月から始まったばかりのプログラムで、その名のとおり20歳以上でないと参加できない。

微妙にいろいろ違うと思うけど、子供も参加できるものとの違いは食事の内容のようで、ビュッフェではなく「BOSO FOOD」という房総半島の食材を使ったセミコースが振舞われる。少し価格が高く設定されているのはそのためと思われる。

正直食事には期待していなかったので別に「大人の」である必要はなかったけど、子供がいると遠慮しちゃうこともあるかな〜と思って大人のナイトステイに参加。行ってみたら必ず全員が体験できるように気を遣ってもらえたのでその点は心配なかったけど、全く期待していなかった食事がとてもおいしかったので大人のナイトステイにして良かった。


集合時間は16時10分。それまでにひととおり園内を見て回るつもりで、お昼頃に着くよう鴨川シーワールドへ。東京駅からアクシー号に乗って行ったのだけど、とにかく遠い。今回何か文句をつけるとしたら、遠い。バスに乗って海ほたるを渡り木更津に着くともう千葉、そこからすぐのような気になるが、さらにまだ1時間半かかる。



初めて来た

到着してチケット売り場でナイトステイ参加者であることを伝えると、名札をもらって中へ入る。夕方まで自由行動。

ペリカンのお散歩
珍しいコシグロペリカンが見られるが
知っているペリカンと顔が違ってちょっと怖い

手を

しまう

出産や病気のイルカのためのプール
ショーじゃなくても飛びまくっていた
楽しそう

鴨シーはとにかくたくさん展示するのが好き

癒される

イルカは犬みたいな感じ
遊んでもらえるのがうれしくてしょうがない

シャチは猫みたいな感じ
芸をしたらすかさず褒めまくり、気分良くやってもらう

集合したらシャチやベルーガと記念撮影をして、その後水族館の裏側を説明してもらう「トロピカルアイランド裏方見学」。ウミガメの保護活動やマンボウの飼育のことなどなどいろいろ教えてもらった。生き物のことだけじゃなくて施設や水槽のメンテのことなんかも説明を受けた。





続いてレストランオーシャンの奥にあるThe Caveというスペースで晩ごはん。このレストランはシャチの水槽のすぐ隣にあり、泳いでいるところを見ながら食事できる。

というのは理解していたのだけど、泳いでいるところが見られるどころじゃなく、何してるのかな〜って感じで見に来るのがすごい。

こんな時間に人がいるの珍しい〜なんでなんで〜
って感じで見にくる
目はかなりいいそうです

食事はセミコースで、ちゃんとできたてのものを運んでくれる。写真撮り忘れたけど前菜のカルパッチョが特においしかった。水族館のレストランの食事だからビュッフェに毛が生えた程度のものが出てくるのかと思っていたけど、すごくおいしかったのでこのプログラムにして良かった。

スープ

メイン

デザート


晩ごはんにはスタッフが同席してくれるのだけど、お互い口下手だし、こっちは食べてるけどスタッフは食事は出されるけど食べないし(今食べなくてもお弁当もらって帰れるので気にしないでくださいと言われたけど、それでもやっぱり気になる…)、ここでしか聞けなかったこともあるのでおもしろいのはおもしろいが、人見知りにはつらい。誰か話し好きな人がいて、その人が話題を振ってくれると、おもしろい話だけを聞いて自分は話さなくていいから助かる。

食事が終わるとシャチの繁殖についてのレクチャーを受けた。出産の映像を見たり、どういうふうに成長していくかとか、鴨川シーワールドで取っているデータを教えてもらえておもしろかった。いつ何し始めたかとか記録を取っていて、データにするとスライド1枚だけど、ひたすら観察してるんだろうなあ、すごい。

座学
ノート取りたいくらいの濃い内容

さらに寝ている動物を見てまわる「ナイトアドベンチャー」が続く。

イルカのプール
ショーするプールでそのまま寝るんだ〜

シャチを起こさないよう静かに見学
お気に入りの場所があってだいたいいつも同じ場所で寝るらしい

物音で人がいることに気づくとゆうべはお楽しみでしたねって感じでやってきた
すごく好奇心旺盛なんだな〜

寒いのでつま先を上げてかかと立ちで寝るとのこと(右から2番目のやつ分かりやすい)
この日はみんなきれいにかかと立ちしていた

アシカとアザラシで寝方が違うらしいのだけど
この日はみんな同じスタイルで寝ていた

ここでやっとイベントは終了。この日のホテルであるロッキーワールドで寝床の準備。くじ引きした順番で好きな場所に陣取りできる。イルカやペンギンの前が人気とのこと。

好きなところに寝袋を敷いて寝る

ロッキーワールドの動物も寝ている
アザラシは足上げっぱなしのほうが体勢楽なのかなあ 不思議
10時くらい?には水槽の灯りは消える

イルカの水槽は照明がつきっぱなし
人がいるのが珍しいのかイルカがこっちを覗きに来ていた

ここまで盛りだくさんで、集合してから寝るまであっという間だった。

私は朝まで全然起きなかったけど、夜中からアシカやイルカが鳴きっぱなしでうるさいくらいだったらしい。イルカやシャチの鳴き声って日中は聞こえないけど、少し静かになるとものすごい鳴いているのが分かった。意外と饒舌なんだなあ。

秋に床で寝ると寒いの心配してたけど全然そんなことはなかった。

朝起きるとトドの出迎え

開園前に解散になるので、朝はかなり早い。動物たちは私たちが起きるより早く起きていた。夜だけじゃなく朝も、昼には見られない姿が見られるの良かった。昼には見られなかったエトピリカ(鳥)が泳ぐところがすごかった。

朝食もThe Caveで、かなり朝早いから昨日の夜の作り置きのようなものが出てくるんだろうなと思っていたけど、夕食同様ちゃんとできたてのものが食べられた。しかもおしゃれ。

エッグスラット出てきた!
初めて食べた

朝食が終わるとアンケートを書いて解散。このあとも園内にはいられるので、もう1日楽しんで帰る。

昨日いろいろ教えてもらっているおかげで全然見方が違う。マンボウにいたっては体調まで分かるようになってしまった。

単にウミガメを展示しているのではなく、
ウミガメの保護と観察のために育てているものだと今は分かる

ショーも再び見た
イルカは同じ演目をやっていたけど、
シャチは飽きさせないために同じ内容ではやらないみたい

ナイトステイで一番良かったのは、水族館の人たちが生き物好きなんだな〜というのが伝わってきたこと。

自分が担当してる動物はもちろんなんだけど、一晩しかいなかった私ですら、だんだん動物と一緒にいることに慣れてきて、いるのが当然のような感覚になってきていたのに、私たちがごはんを食べている隣でスタッフがシャチを呼び寄せようと頑張っているところが見られたりして、すごく良かった。

また行きたい、おすすめ。
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