2015年2月25日水曜日

ホテルクアビオで2泊3日の贅沢ファスティング

断食は以前やすらぎの里高原館で2泊3日の半断食(今はデトックスコースという名前になってるみたいです)をやったことがあり、今回が2回目。前回は断食後1ヶ月で2kgくらい痩せて長らくそこそこキープしていたのだけど、それがじりじりとまた太ってきたので、もう一度行くことにした。

今回は草津温泉にある草津温泉 ホテルクアビオ(Hotel KURBIO)で同じく2泊3日のファスティング。この施設を選んだことに特別な意味はなくて誘われたからだったのだけど、とにかくゴージャスっぽかったのでホテルステイ自体をすごく楽しみにしてました。

期待していたことは

  1. 痩せる!
  2. 毒素を排出する
  3. 体調を良くする

です。

断食中の食事とタイムスケジュール

1日目


前回初心者すぎてうっかり昼食を食べるというミスを犯してしまったので、今回はちゃんと前日の夜から少しだけ軽めの夕食にし、朝食はヨーグルトとフルーツ、昼食は食べずにホテルクアビオへ向かった。

草津のバスターミナルに着いたのが15時過ぎ、さすがにその頃にはお腹が空いていて周辺のレストランの看板を見るとどれもおいしそうに見えて仕方なかった。こういうときに食欲を刺激するのってうどんとかカツ丼とかの文字から思い起こされる醤油の風味なところが日本人だ。

ウェルカムドリンクのハーブティー
でも到着して一息ついたらもう晩ごはんで助かった。

夕食
人参ジュースはリンゴジュースで割ってあってとても飲みやすい
レモンを絞ると人参の青臭さも消えておいしかった
これだけ水分を取るとかなりお腹いっぱいになる

ホテルはかなりゆったりした造りで、館内は部屋着とスリッパで出歩いていいので、ホテル全体が自分の部屋のような感覚でいられてくつろげる。部屋数が少なく出歩いていても他の人に会うことはあまりない。お風呂でもほとんど貸切だった。

暖炉のある吹き抜けのラウンジ


お風呂がやたら気持ちよくて、酸性が強いので長風呂はしないようにと書いてあったのだけど、半露天風呂で浅間山を眺めながら寝湯に浸かってると永遠にだらだらしてられて、毎回1時間くらい入っていた。眺めがいい共用風呂か、囲まれた貸切風呂はよくあるけど、眺めのいい貸切風呂はなかなかない。温泉のおかげか断食の成果か分からないけど肌がつるつるもっちもちになった。

お腹がいっぱいになるとは言うものの、さすがにほとんど水分なので2時間くらいするとすぐお腹が空いてくる。夕食後は黒糖しょうが葛湯をもらえるので、空腹を感じたらそれを一口飲んで空腹を紛らわせて、我慢できないほどのつらさは感じないまま1日目終了。

2日目


目が覚めたときは特に空腹は感じず。

平均65%くらいの私にしては珍しくSleep Cycleでの快眠度が92%になっていて、胃に負担がない状態だと睡眠にも影響するのかな?そもそも快眠度ってなんだよって話ではあるけど。

朝食
夕食とは違いお味噌汁がない
量というよりここのお味噌汁すごくおいしいので残念

午前中はオプションのネイチャーウォーキングに申し込んだ。夏の間はホテルクアビオのスタッフによるノルディックウォーキングらしいのだけど、冬だったので草津国際スキー場と提携したスノーシューを履いた2時間のトレッキングだった。




時間を忘れられるだけじゃなく、ガイドさんにユキウサギやカモシカの足跡を教えてもらったりできて、すごく楽しかった!そんなにハードじゃないし、頭を使ったり集中したりする必要もないので断食中にぴったりだった。

ネイチャーウォーキングについては別途書きました(草津温泉でニホンカモシカに出会ったー

動いたからかかなりお腹空いていたけど、戻ったらすぐ昼食。午前中はあっという間に過ぎた。

朝食と全く同じメニュー
だんだん酸っぱい梅干を食べるのが辛くなってきた
多分ナトリウムを摂るためだと思うんだけど、そろそろ梅干以外のもので摂りたい…!
前回半断食したときは二日目の空腹がかなりつらくて早く晩ごはんならないかな、終わったらあれ食べたいこれ食べたいということばかり考えていたので、今回も二日目のつらさはけっこう覚悟してきていた。のだけど、覚悟してたよりはずっと楽に過ぎていった。

その理由の一つが「お昼ごはんがある」ということだと思う。半断食は1日2食だったので朝ごはんを食べ終わってからずっと晩ごはんのことを考えてたような気がする。晩ごはんから回復食になるからすごく楽しみだったんだよね。でも、少しだけでもお昼ごはんが食べられることで、なんとなく時間に区切りができるし気持ちもリセットされて楽だったのかもしれない。

しかし午後体重を測ってみたら、最初より増えてる!!!丸1日梅干以外の固形物食べてないし軽い運動までしてるのに減らないどころか増えるなんてもう何が何だか。こうなると基礎代謝が低いどころじゃなく、エネルギーを作り出しているとしか思えないレベル。中心代謝の研究してる人、誰か私を検体として雇ってくれないかなー。

2日目の夕食
梅干がつらいけど、お味噌汁があるのでちょっと中和される
これまで食事にはまったく不満がなかったのに、夕食を食べ終わったとき急激に物足りなさに襲われた。食べているときはおいしいお味噌汁もあって満足していたのだけど、お腹いっぱいなのにまだなんか食べたいという気分になった。さすがに4回目の同じメニューに舌じゃなくて気持ちが飽きてきたのかもしれない。

夕食後はバウエル腸セラピーという腸内毒素の排泄を促すというマッサージをやってもらった。第一目的の「痩せる!」は諦めつつ、せめて毒素だけでも排出して帰りたい。正直なところ具体的にどういう効果があるのかはよく分からないけど、背中とお腹をマッサージしてもらって気持ち良かった。

昨日よりは黒糖しょうが葛湯に何度も手を出してしまいながら、2日目終了。


3日目


今日も目が覚めたときは特に空腹は感じず。快眠度も82%と私にしては高い。体重を測ったら300g減っていた(でもたったの300g)。

最後の朝食は人参ジュースが1杯
朝食を食べて、ゆっくり温泉に入っていたらあっという間に補食の時間になった。

玄米粥、具の入ったお味噌汁、梅干、花豆の煮たやつ、大根おろし
どれもおいしかったけど、
大根おろしが「大根おろしってこんなにおいしかったっけ」っていうくらいおいしかった
量は少ないけど断食後には十分お腹いっぱいになる

補食を食べ終わるとチェックアウト。すごく快適なホテルだったから帰るのが名残惜しい。

結局最後まで断食がつらくなりすぎなかったのは、ホテルの居心地がとても良くて、断食しに来ているというストイックな気分じゃなくて、リラックスした気持ちで過ごせたからというのも大きいと思う。温泉入りに来たついでに断食もやってたくらいの自然体で臨めた気がする。

補食はもちろん、断食食からすらも分かるくらいごはんがおいしかったから、断食に興味なくても普通にホテルとしての利用もおすすめできる。


バスの時間まで湯畑を散策。体が甘いものを欲していて、早速温泉饅頭を食べてしまった(食べちゃいけないわけじゃないけど)。



いつも売り切れで買えなかった松むらの温泉饅頭


期待していたことは、唯一数字になって現れる痩せる!が全然ダメだったので(半断食では確か3日で1kgくらいは減ったはず)達成された感じはないけど、また体重計に乗るようになったり、野菜食を続けてたり(前回は半断食期間中というよりその後の食生活で体重が減った)、空腹という状態に慣れてちょっとお腹が空いたくらいじゃ気が散らなくなったり、意識を変えることはできた。

初めての断食のときのような「食べなくても人って生きていけるんだ」「今までなんて食べ過ぎてたんだろう」っていうような劇的な気づきはないけど、その代わり食べないことをあまり特別な出来事ではなく捉えることができるようになったかもしれない。

あとは必ず薄れていく今のこの気持ち、状態をできるだけ長く維持できるかどうかですね。

次回は初めての3泊4日の断食に挑戦したいなー。
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