2014年10月21日火曜日

伊勢参り 箱根八里前半(小田原〜元箱根)

我々の歩く会が伊勢を目的地としてから初めての歩く会。今回は小田原から箱根を越えて三島へ向かう、東海道最大の難所と言われた箱根八里。小田原から元箱根までは16.4km、元箱根から三島までは18.1kmの道のり。これまでに比べると距離的には短いが、高低差は最大の行程を2日に分けて歩いた。

朝9時に前回ゴール地点の小田原駅集合。


ばたばたと朝早くに家を出てきたため、小田原駅に着いた時点でまだ頭が歩くモードになってなくて、選手宣誓はリサイクル。


遅刻者もなく、集合と同時に「じゃあ行きますか」と特に盛り上がりもなくスタート。


出発してすぐ小田原城が見えてくる。なんだかいつもと違って黙々と歩くだけではなくちょっと観光要素があって楽しげな予感。




1時間ほど歩いたところで箱根町に入った。


ほどなく箱根湯本到着。


ここまで不安要素ゼロ。予定していた行程の半分近いところまできたが、足に痛みはなくまだまだ元気で、温泉まんじゅうや夜に飲むお酒の買い出しに箱根湯本をうろうろする余裕まで見せた。



ついでに水を使わず打っているという有名なはつ花のお蕎麦を早めの昼ごはんとして食べ、完全に観光気分。一瞬このままホテルにチェックインするんじゃないかという錯覚すら覚えた。


箱根湯本駅からはホテルに荷物を運んでくれる箱根キャリーサービスを利用し、身軽になって出発。箱根キャリーサービスなんて初めて知ったけど、けっこうたくさんの人が利用していた。買い出したお酒も預けたかったが、ビンは割れやすいので預かれないと言われお酒だけ自分たちで持って上がることに。


小田原からの軽快な足取りや箱根湯本の賑わいに完全に浮かれていたと思う。

箱根湯本を出ると、だんだんと勾配が急になってきたが、ここまで歩いてきた市街地の単調な景色とは違って自然のきれいな風景を見ながら歩けるので楽しい。



しばらく歩いたところで、「須雲川自然探勝歩道」というハイキングコースのようなものを発見。ほぼ予定のコースに沿っているみたいだし、アスファルトの道も飽きてきたし、車が来ない方が安全だしということで須雲川自然探勝歩道を歩くことに。


途中崩落しているところあり
大人3名以上渡ってはいけない吊り橋
水がとてもきれい 泳ぎたい
 急にアドベンチャー感が盛り上がってきてみんなのテンションも上がる。箱根にこんな遊歩道があったなんて全然知らなかった。須雲川自然探勝歩道はいわゆる昔の人たちが歩いていた東海道のことみたいで、アスファルトの県道と交差したり重なったりしながら元箱根まで続いていた。

東海道を踏破しようとしているおばちゃんグループに出会ったり、箱根散策なのかもっと遠くまで行くのかは分からないけど徒歩や自転車で上っている人がいたり、意外と人がたくさんいて驚いた。車か電車以外の交通手段のことなんて私は考えたこともなかったし、車で来ても全然見えてなかった。

地震で崩れたりして修復されている区間もあれば、
江戸時代の石畳がそのまま残っている区間もあった
初めは趣があって喜んでいた石畳だったけど、苔むしていて滑りやすかったり、やたらでこぼこしていたりけっこう歩きづらい。近代に作られた凹凸の少ない石畳が、もっと言うならアスファルトがいかに歩きやすいかということを知った。

Google Mapsでは道のないところを歩く
(東海道をちゃんと把握している区間もたくさんあった Googleすごい)
古びた石畳の道が、アスファルトの道の上を通っている ふしぎ
七曲峠の勾配10%
さすがにここまで急だと景色を楽しむ余裕はない

階段多かったのがつらかった

休憩のきっかけになるようなポイントがほとんどなく、休憩なしで歩き続けていたが、とうとう「茶屋」が現れた。東海道っぽい。

甘酒茶屋

甘酒茶屋ではやはり甘酒が有名のようだったけど、とても温かいものを飲む気にはなれなくて、片浦レモンサイダーを飲んでみた。おいしかった。


甘酒茶屋を出てさらに20分ほど登ったところから、とうとう下りに!しかし下りの石畳は上り以上に歩きづらかった。。

でこぼこしすぎていて見た目以上に歩きづらい
石を敷くのは水はけのためらしい
そういった豆知識も道中の看板から学べる

下り始めたら元箱根まではあっという間で、2時半頃、元箱根に到着。


疲れていたし足が全然痛くないかと言われるとやっぱりちょっと痛いのだけど、もう一歩も歩けないということもなく、未だかつてない余裕のゴールだった。

ダメもとでホテルに行ってみたらチェックインさせてくれて、明るい時間から芦ノ湖を見ながら温泉につかって最高だった。近くのお店で生ハムも購入。言うことなし。


東海道が残っているなんて全然知らなかったけど(全部アスファルトの道に変わっているんだと思っていた)、ちゃんと歩ける道として残っていて、ところどころトイレがあったり、バス路線が並走していて途中でリタイアすることもできたり、意外といいウォーキングコースだった。上り坂はきついけど、距離的にはそれほど長くなく、景色が良くてけっこう楽しいので単発のイベントとしてもオススメ。

これまでで一番楽しかった。

明日に続く。
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