2014年3月8日土曜日

ハワイ島でダウンシフトのススメ

私が何度もハワイ島へ行っているせいで、よく「なんでそんなに好きなの?」と聞かれる。時には(おそらくワイキキをイメージしながら)「ハワイの何がそんなにいいの?」とまで言われることもあり、特にそんな人にはハワイ島の良さを的確に伝えたいと思っていたのだが、なかなかうまい言葉が出てこなかった。

このあいだも「なんでそんなに好きなの?」といつもと同じように聞かれたのだけど、このとき口をついて出たのが「ダウンシフトが疑似体験できるから」だった。



これまで「なんで好きなの?」と聞かれると、核心をついていないことは分かっていたものの他に言葉がなくて「気候が良くて、のんびりしていて、大自然があって」みたいに答えていた。気候が良くて、のんびりしていて、自然があるところは他にもたくさんある。アジアの島ならさらに物価が安いというメリットもある。

私だってアジアの島は好きだが、それでもハワイ島に来ている回数のほうが多いことには何か理由があるはずなのだ。

それが「ダウンシフトの疑似体験」だった。

私は日本、特に東京はすごく好きなのだが、欲しくもない物の広告に常にさらされ、商業主義がすぎるところ、そんな広告を見てあれも欲しいこれも欲しいと思ってしまう自分にはうんざりしている。かと言って今から極力徒歩、食べるものは自分の畑で採れた有機野菜なんていうスローライフが送れるかと言われるとそこまでの覚悟もない。

そんな私でもダウンシフトした気分を味わえるのがハワイ島なのだ。車社会だしみんな大型のショッピングセンターで買い物してる。でもどこかのんびりしていて、必要なだけ稼いで、あるだけのお金で生活すればいいじゃない、という雰囲気。朝起きて、ご飯を食べて、働いて、寝る、それだけで十分と思える。

アジアの島も気候が良くて、のんびりしていて、自然はあるが、そこで私は優雅な休暇を楽しみに来た旅行者だ(し、私もそれを求めて行っている)。どんなに長期間滞在したとしてもあくまでも旅行者としての自分しか想像できない。

けど、ハワイ島では生活者と旅行者という隔たりなく過ごせる。ただ、日本にいるときより少しだけいらないものを削ぎ落として身軽なだけだ。

きっと人によってはそれが湘南であったり沖縄であったりするんだろうけど、本当に意志薄弱な私の場合は、日本という枠から出ないと、どうしても必要ないものを捨てることができないんですよね。

もちろんダウンシフト万歳なんて手放しに言えるのは私が旅行者だからにすぎず、疑似体験ではあるのだけど、それでも時折そうやって過ごすことで、やっぱりこういう生活がしたい!という気持ちを忘れずにいられる。

次からハワイ島の良さを聞かれたら、

「ゆったりした休暇じゃなくてのんびりした生活を送りたくなったらハワイ島がオススメです」

と答えることにする。


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