2014年3月10日月曜日

書評:お遍路小娘

人生に迷って(っていうほどの年じゃない、確か二十歳過ぎくらいでとても若い)勢いでお遍路さんを歩く話。これもカミーノ!と同じくブログに書いていた日記をまとめたもの。

毎日粛々と45キロとか歩いていて、距離と起伏を考えただけでもムリムリってなってんのに、足の痛みとか日焼けとか一晩寝たくらいじゃ回復しない体へのダメージもかなり壮絶で、相当深刻な悩みがないととてもとても踏破することはできないな、という思いで読み進める。

おそらくすごく色々な出来事があった中から人に伝えるべき部分だけをちゃんと抜き出して書いているから、歩いているだけなんだけど、読み終わる頃には私もお遍路さんやりたいなー(いつか)と思わされていた。怖い。

カミーノとは違ってお遍路さんはバスツアーとか車で回るほうが一般的な気がするから、歩いてる人はやはり何か心に抱えた人が多いようだった。ルートが一周になっていて、どの札所から始めるかも人によって違うというのも面白い。たとえペースが同じでずっと一緒に歩いていたとしても、目指すゴールは違うってこと。

ブログが元になっているし、文章の量も多くないのであっという間に読んでしまえる。99円くらいで買ったような気がして「お買い得だったな」と思っていたけど、確かめたら無料だった。無料なのでお遍路さんに興味ある人はオススメ。


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