パドロンはガイドブックではコラムに1/2ページ割かれているだけで、何かと聖ヤコブに縁のある土地らしいという情報しか分からなかった。一番有名なのはガリシア地方のトウガラシ料理、ペメント・デ・パドロンらしいが、私は辛いの食べられないのでよく分からない。
いつものようにバスターミナルからバスに乗ったのだが、動き出した途端がっしゃーんという大きな音とともにバスが止まった。バスが後ろの柱に衝突して、リアガラスが完全になくなっていた。
これはそこそこ大事らしいと気付いてからも、がらがらの車内にけが人はなかったし、乗客はみんな事故ったバスを撮影したりして和気あいあいとしていたが、運転手だけは当然ながらかなりテンション下がってて、また事故でも起こしそうな雰囲気を漂わせていた。運転技術も信用できない上に精神状態も良くなくて、運転手変わらないかな~と期待したが、人がごっそり新しいバスに移動して、30分ほど遅れて出発。
途中のバス停で乗り込んでる人たちは特に動揺しているふうもなく、30分くらいの遅れなんて日常茶飯事なのかもしれない。
パドロンに着いてみるとただの田舎町で、カミーノの町であることが分かるのは、バスターミナルから町の中心部へ向かう途中にあるペレグリノの像だけだった。
何を見れば良いのか分からなかったけど、急いでもいなかったし適当にぶらぶらとして、それらしきものがあったら見学した。
多分これがサンティアゴ教会 単なる町の教会だと思って見学したので 聖ヤコブにゆかりのあるという石を見そびれた |
カルメンの泉 ここに聖ヤコブの遺骸が流れついたっぽい |
丘の上の教会 閉まっていて入れなかったが見晴らしが良かった |
一通りぶらつき尽くしたかなというところでチュロスの屋台を発見!前回スペインに来たときに食べた屋台のチュロスがおいしかったので、今回も食べて帰りたいと思ってた!
揚げた生地に砂糖をまぶして食べるだけシンプルなお菓子だけど、揚げたては最高においしい。これが食べられただけでもパドロンまで来た甲斐があった。
やりたかったことが一つずつ片付けられていって、どんどん帰りが近づいてきた。帰りたくない。