2014年7月2日水曜日

高千穂には昭和の日本があった

翌朝はこの旅のそもそもの目的地である高千穂峡へ。

高千穂峡では貸しボートがあって、貸しボートに乗ると水面から渓谷を見上げることができる。


高千穂峡のすごくきれいな写真はいろんなところで目にするけれど、あまりにもきれいすぎるのでプロが実際以上にきれいに撮っているんじゃないかと疑っていた。

例えば阿蘇の草千里が浜はガイドブックにはエメラルドグリーンの湖が写っていたけど実際はただの水たまりだった(だからと言って決して悪い場所ではなかったけど、ガイドブックと同じ景色を見るためにはべストコンディションでなければいけないのだと思う)。

疑ってごめんなさい、実際にとてもきれいだったし、曇り空だったのに私ごときが撮っても美しく撮れるほどの素晴らしい景色だった。

ボート乗り場で鴨のエサが売っているので寄って来る
かわいい
エサがないと分かると見向きもしてくれない
高千穂峡は阿蘇山の噴火で流れ出た溶岩でできた峡谷
溶岩独特の角ばった岩肌
不思議な造形
アイスランドでもこういう岩があった
火山の国だ
真名井の滝
遊歩道からの景色
ボートに乗るのがオススメだけど、
上から見るだけでも十分絵になる景色

ボートが借りられる30分間は短くもあったけど、水面をゆっくりと進みながら景色を楽しんでいたらゆったりと過ごせた。ここでボートやればいいんじゃない?って思いついた人すごい。

高千穂神社とか荒立神社とか一通り見た後、最後は天岩戸神社へ。神社からさらに歩いたところが、天照大神が隠れたときに神々があつまって会議した天安河原と言われている。そこまでの道のりはたくさんの観光客がぞろぞろと連なって行ったり来たりしていて、厳かな雰囲気はまったくない。観光地である。

でも遊歩道を外れて川に目を向けると、清涼な雰囲気が残っている
天安河原の洞窟に着くと、無数に石が積み上げられていた。祈願のためにここに来た人が石を積み上げて行くのだそうだ。


みなさん純粋な想いで祈願しているのだと思うのだけど、これだけ石が積み上がっているのは異様で、その想いが集まって何か生まれるんじゃないかというような怖さがあった。日本の神社仏閣ではあまり見られない宗教臭さというか。

怖いとか言いながら私も石積んできた

高千穂町は車があればあっというまに全部の観光地が回れてしまうような小さな田舎町で、今も昭和の雰囲気が残されていた。昔の日本てどこもこういう感じだったんだろうなと思った。

いい観光資源があって観光客が来るからか"寂れている"というわけではなく、ただ昔のものが昔のまま残っているという感じで、初めて来た場所なんだけどなんとなく懐かしいような、タイムスリップしたような気持ちになった。私は田舎町で育ったので、子供のころに見ていた景色をそのまま見ているような気分になったのかもしれない。

おもしろかったのでオススメの場所。
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