2014年2月14日金曜日

目標は高く、カミーノ2日目

2日目はポルトマリンからパラス・デ・レイまで28キロ歩く予定になっていた。

文字通りもう1歩も歩けない、、という状況でゴールした1日目は、迷った分も含めて24キロ。たった4キロ増えるだけではあるが、1日目「あと(たったの)4キロ…!」と思ってからが一番辛かったことを考えると、4キロの違いは侮れない。

とはいえ歩く以外に選択肢はなく、歩くのが遅い私たちは他の人より早起きして、真っ暗な中懐中電灯で黄色い矢印を見失わないよう注意深く照らしながら歩き出した。

夜明け

まだ2日目ではあったけど、アルベルゲ(巡礼者専用のユースホステル)も初体験したし、黄色い矢印を常に意識して歩くことにも慣れて道を間違えなくなったし、そろそろ幹線道路のような道を歩くのかと思っていたけど意外とまだまだ自然いっぱいの気持ちいい道だし、早くもカミーノに順応してきた感覚があって歩いていて楽しかった。心配していた雨も、小雨が降ったりやんだりするくらいで、青空が出ているときもあった。

雨上がり
鷹を連れてカミーノを歩いているおじさんがいた

昨日と同じく10キロを過ぎたころには早々に足の裏が痛み出して、余計な荷物を詰め込んだリュックは肩に食い込んだけど、とにかく早く着いてベッドに倒れ込みたい一心で歩き続けた。それでも、パラス・デ・レイまで車に乗せて行ってあげるよと親切にも声をかけてくれたおじさんに「乗るわけなくない!?歩かないと意味ないじゃん!」と憤慨するくらいの気力はあったし、パラス・デ・レイに着いたあと私営のアルベルゲを探してうろうろする余裕も見せた(全然余裕じゃなかったけど)。

たった一日でいきなり体力がつくはずもなく、体力どうのこうのというより、昨日歩ききった自信と、今日は28キロ歩くんだという目標があったからだと思う。人ってたった一日でこうも変われるのかと驚いた。



ちなみにパラス・デ・レイでは公営アルベルゲ以外開いてなくて仕方なくそこに泊まったんだけど、オスピタレロ(管理人)は感じ悪いし、シャワーでお湯は出ないし、部屋はなんだか落ち着かないし、この旅で一番ひどい宿だった。この町に着いたら強い雨が降り出したし、あまりいい思い出がない。

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