どこで見つけたのか忘れたけど、確か4日目、アルスーアとラバコージャの間のどこかだったと思う。旅の終わりが現実的になってきて、歩き終えたときのことを考え始める、そういうころ。
「淳はだんなさんとカミーノ歩きたい?」
パラスデレイでプルポをつつきながら恭子に聞かれて、私は
「カミーノ歩くの辛いから、だんなさんだと甘えが出て、疲れたときに当たったりしそうだし、仲のいい友達くらいの人とのほうがいい」
と答えてたんだよね。それを思い出した。
彼らはちゃんと大変な状況の中で、つきすぎず離れすぎず、いい距離を保って最後まで歩いたんだ。いいな。幸せになってるといいな。