午前11時までにサンティアゴデコンポステーラに着きたかった5日目を除くと、一番短い行程だったにも関わらず、足も肩も限界の状態でポルトマリンに着いた私たちに、巡礼上級者のアンドレアが教えてくれた。
この言葉のおかげで、きっと少しずつ強くなるはずと次の日歩き始めることができたし、実際1日目が一番辛かった。
これはサンティアゴデコンポステーラで出会った日本人も言ってたので真実だと思う。彼は(私たちよりずっと波瀾万丈な一日目だったみたいだけど)アルベルゲに着いたときには涙が出たそうだ。
歩き始め1日目は本当にいろんな人に助けられた。
私たちだけだったらサリアの町外れで公営のアルベルゲが開く昼過ぎまで途方に暮れたあと歩き出して夜になってやっと到着だったかもしれなかったけど、暗いうちから歩き始められたのも、間違えた道を歩いたのが計2kmくらいで済んだのも、みんな親切な人が向こうから声をかけて助けてくれたから。
この日が一番辛かったけど、何もかもが新鮮で、一番楽しかったかもしれない。